「GASってなんでもできるんですか?」というご質問をよくいただきます。結論から言うと、得意なことと不得意なことがはっきり分かれるツールです。導入を検討する前に、その境界線を知っておくと失敗が減ります。
Google Apps Script(GAS)は、Googleスプレッドシート・Gmail・Googleカレンダー・Googleドライブといった、すでにお使いのGoogleサービスを土台にして動く自動化ツールです。次のような業務と特に相性が良い分野です。
一方で、次のような要件には別の技術選定が必要になることがあります。
| 要件 | GASでの対応 |
|---|---|
| 大量データ(数万件超)のリアルタイム処理 | 実行時間・容量に制限あり |
| 複数人が同時に激しく書き込む基幹システム | 競合制御が弱く不向き |
| スマホアプリとしての配布 | Webアプリの範囲にとどまる |
| 日次〜週次の業務データ集計・通知 | 得意分野 |
| 既存のGoogle運用を活かした自動化 | 得意分野 |
「今の業務規模とデータ量」「同時に触る人数」「将来的な拡張の予定」の3点を最初に整理しておくと、GASで対応できる範囲かどうかの判断がしやすくなります。無理に大規模システムを目指すのではなく、今の運用に合った規模から始めるのが、結果的に一番コストを抑えられる方法です。