「GASってなんでもできるんですか?」というご質問をよくいただきます。結論から言うと、得意なことと不得意なことがはっきり分かれるツールです。導入を検討する前に、その境界線を知っておくと失敗が減ります。

GASが得意なこと

Google Apps Script(GAS)は、Googleスプレッドシート・Gmail・Googleカレンダー・Googleドライブといった、すでにお使いのGoogleサービスを土台にして動く自動化ツールです。次のような業務と特に相性が良い分野です。

  • スプレッドシート上のデータ集計・転記・レポート自動作成
  • 条件に応じたメール自動送信(期限通知、承認依頼など)
  • 複数のスプレッドシートやフォームをまたいだデータ連携
  • 簡易的な予約・申込・進捗管理のWebアプリ化
実例:自動車整備工場では、車検予約管理・工程管理・代車管理をGASベースのWebアプリとして構築しました。既存のスプレッドシート運用をベースにしているため、現場の抵抗が少なく定着しやすいのが特徴です。

GASが不得意なこと

一方で、次のような要件には別の技術選定が必要になることがあります。

要件GASでの対応
大量データ(数万件超)のリアルタイム処理実行時間・容量に制限あり
複数人が同時に激しく書き込む基幹システム競合制御が弱く不向き
スマホアプリとしての配布Webアプリの範囲にとどまる
日次〜週次の業務データ集計・通知得意分野
既存のGoogle運用を活かした自動化得意分野

導入前に確認しておきたいこと

「今の業務規模とデータ量」「同時に触る人数」「将来的な拡張の予定」の3点を最初に整理しておくと、GASで対応できる範囲かどうかの判断がしやすくなります。無理に大規模システムを目指すのではなく、今の運用に合った規模から始めるのが、結果的に一番コストを抑えられる方法です。

IT WORKS NANBA
Google Apps Script・Access等を活用した業務システム開発、パソコン保守を専門とするITコンサルタント

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